JIREA様
「記録」「共有」「持ち帰り・振り返り」をつなぐ新しい学びのかたち
参加者による体験記録を超えてー『Border Crossing』でHandbook Xが実現したこと
location
東京都
会社概要

JIREAは、レッジョ・エミリア・アプローチを活用した学びと共創のネットワークを広げるために設立されたプラットフォームです。日本国内におけるレッジョを学び合うネットワークの構築に取り組むとともに、レッジョが連携する世界の国々と日本をつなぐ橋渡しの役割も担っています。

September 11, 2025

「ボーダークロッシングス展」とは

「自然」と「デジタル」など、様々なBorder(境界)を行き来する展覧会

今回Handbook Xが提供された、JIREAが主催する「ボーダークロッシングス展–行き来する、その先へ−」は、イタリアのレッジョ・エミリアで生まれた教育アプローチを背景に企画された国際巡回型の展覧会です。「自然とデジタル」という、一見相反するテーマを扱いながら、子どもたちの思考や創造的な学びのプロセスから生まれる予期せぬ可視性、独創的な推測、まったく新しい文脈を生み出す環境として、日本で初めて開催されました。

今回の展覧会では、自然と向き合いながら、デジタルツールを探究の手段として活用した10の「物語」と、豊富な写真や映像、保育現場で使われたノートブックなどが紹介されました。

また、多様な素材との「出会いと対話」を体感するアトリエ空間も併設されており、大人も子どもも五感を通じて創造的活動に参加できる環境が用意されました。デジタルとアナログ、現実と空想、過去-現在-未来(時空)、様々なBorder(境界)を自由に行き来しながら、学びが広がる展覧会となりました。

Handbook X導入の背景

「ボーダークロッシングス展」の出会い

会場入口

今回の『ボーダークロッシングス展』軽井沢会場でのHandbook Xの導入は、地域的なつながりが交差する自然な流れの中で生まれた取り組みでした。会場となったEton House International School Karuizawaは、アステリアの軽井沢リゾートオフィスの隣に位置しており、物理的な距離の近さに加えて、レッジョ・エミリア・アプローチが大切にする“子ども主体の探究”や“創造的な表現”の考え方は、Handbook Xの特性と高い親和性を持っており、活用の可能性を強く感じていました。

アステリアのキーワードと言えば「つなぐ」。「アナログとデジタルを行き来する展覧会」に対して、参加者と多様な環境・視点・創造を「つなぐ」提案を模索。Handbook Xのスタッフも東京会場での展覧会を見学し、レッジョ・アプローチや展覧会の背景理解を深めながら、実現に向けて打ち合わせを重ねたコラボレーションでした。

Handbook X の活用方法と導入効果

『ボーダークロッシングス@軽井沢』で実現した新しい学びのかたち

Handbook Xでの作業風景

イベント当日、複数のチームがそれぞれのテーマに基づきワークショップを実施。参加者は主体的に意見を出し合い、試行錯誤しながら成果をかたちにしていきました。また、サポートスタッフもグループに参加し、コミュニケーションを促進しながら参加者を見守りました。

 アステリアのスタッフは撮影班として現場に入り、各グループの活動の様子を写真や動画で記録。その写真はイベント中にHandbook Xにアップロードされ、グループ別に整理されました。ワークショップ直後の振り返りでは、その場で写真や動画を一緒に見ながら感想や気づきを共有し、視覚的な振り返りが深い学びへとつながる時間が生まれました。

実際の画面

さらに、撮影された写真や動画、参考リンクをまとめたHandbook Xの「ブック」を作成し、参加者にQRコードで配布。スマートフォンやタブレットからいつでも閲覧できるかたちで、体験を「持ち帰れる」仕組みを提供しました。

実際に「QRコードを読み込むだけで資料や写真が全部見られるんですか?」と驚きの声も上がり、参加者の多くがブックを手にし、共有・振り返りに活用していました。

今後の展望

教育イベントの現場で、記録・振り返り・共有の流れをスムーズに構築するツールとして活用いただけるHandbook X。特に、当日の活動内容をリアルタイムで可視化でき、終了後にも参加者が自らの体験を手軽に振り返ることができる点において、運営・参加者双方から高い評価が得られました。

特に教育現場では、子どもたちの学びのプロセスを保護者や教職員と共有するニーズが高まっており、デジタルツールによる簡便で直感的な記録手段としてのHandbook Xへの期待が高まっています。

 

今後は、参加者自身が記録を編集・共有するような双方向型の活用方法についても、継続的な検証と展開が期待されます。

Feature tags
No items found.